桐壺(きりつぼ)
限りとて別れる道の悲しきに
いかまほしきは命なりけり
いかまほしきは命なりけり
帝の深き御寵愛を受けながらも嫉妬の嵐に消えた桐壺更衣と、その遺した御子・光源氏の誕生を描く第一帖。すべての物語の源流であり、「もののあはれ」の心が宿る章。
帝の深き御寵愛を受けながらも嫉妬の嵐に消えた桐壺更衣と、その遺した御子・光源氏の誕生を描く第一帖。すべての物語の源流であり、「もののあはれ」の心が宿る章。
白い夕顔の花が縁となり始まった、名も身分も明かさぬ女人との儚い恋。廃院での一夜の後、突然の死によって断ち切られる、源氏物語の「はかなさ」の美学が結晶した一帖。
光源氏が北山の寺で美しい少女(のちの紫の上)を見出し、その面影に亡き母や藤壺の宮を重ねて深く心惹かれる物語。春の北山を舞台に、源氏物語で最も重要な女性・紫の上が登場する名場面。
第九帖 葵 賀茂の祭の日、葵の上と六条御息所の車争ひは、まことに都中の語り草となりぬ。身分高き御息所の車が押しのけられし屈辱は、やがて怨みの炎となりて燃え上がるなり。 葵の上は源氏の正妻なれど、二人の仲は必ずしも睦まじか…